主夫の結婚式計画その11 鹿子誕生          

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僕は、心労の新郎鹿男です。
僕は、今まであまりモテず、彼女もいない時期が長く、休みの日は家でゴロゴロする
生活を送っていました。
ときどきは友達に誘われて合コンにも行ったりもしたけど、これといった出会いもなく
時が過ぎていきました。
そんな僕の目の前に、今度結婚する彼女が現れました。
そんな彼女は臨月となり、もうすぐ生まれるという時となりました。
陣痛に顔をゆがめながらも、彼女は結婚式のことを気にかけている。
「結婚式場決まった?決まったら教えてね。」
そりゃ、もちろん教えるけど、今はそれどころではない。
こんなとき、男は何もできない。
自分の無力さに嫌気がさす。
とりあえず、病院に向かい彼女を先生に任せることにした。
こうなってくると、新郎の新郎だろうが、結婚式だろうが、どうでもよくなってくる。
とにかく、彼女に何のトラブルもなく健康な赤ちゃんを産んでくれること…それだけが叶えば、
あとのことはどうでもいい。
だけど、こんな時でも彼女は冷静で、「どうでもいい」なんて思った僕に対して、
きっと怒るんだろうな…。
あのクルージングの時のように。

僕が、そんなことを考えている間に、その時はやってきた。
僕と彼女の宝物が生まれた。
結婚式で新郎になるまえに、パパになってしまった。
いや、むしろパパになれたことが嬉しくって、感動して気が動転している。
彼女も大仕事を終えて、なんだかさっぱりしていた。
昨日の彼女とは違って、ちゃんと母親の顔になっていた。
僕は、これから新郎としてだけじゃなく、父親としてもがんばっていかないといけない。
なにがあっても、この二人のことは命がけで守りたい!と思った瞬間だった。

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